 |
 |
 |
|
 |
 |
 |
|
今期より,日本複合材料学会の会長を務めさせていただくことになりました.微力ですが学会の発展のために努力していきたいと考えていますので,皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします.まずは,河井昌道前会長と執行部の2年間にわたる学会活動の活性化などの継続的なご尽力に深く感謝申し上げます.私も前期の活動を継承しつつ,さらなる発展を目指す努力を行っていきたいと存じます.
一般社団法人日本複合材料学会としての学会運営が2015年からスタートし,本年度は5年目を迎えます.法人化により会計や資産管理,運営に関わる法的な諸手続きなどの責務は重くなりましたが,庶務・会計理事,監事,学会事務局(学会支援機構)の皆様によるご尽力により,滞りなく円滑に事務運営がなされるようになっています.法人化後,会員数は漸増傾向であり,日本複合材料会議(JCCM)や複合材料シンポジウム,各種講演会,研究会などでの講演者数・参加者数も堅調です.法人化前後に進められた学会の財務改革が功を奏し,講演会・シンポジウムの堅実な運営,出版委員会による学会主催セミナーの定着化なども相まって,学会の財務状況も安定してまいりました.邦文誌・欧文誌(Advanced Composite Materials)の出版も堅調で,特に欧文誌については2018年のImpact factorが1.39となり,複合材料に関する中堅の国際ジャーナルとして安定的なステータスを得るようになっています.これもひとえに歴代会長・執行部の皆様,各会員の皆様のご尽力によるものであり,この場をお借りして深く感謝を申し上げたく存じます.
複合材料は学際的な工学分野ですが,同時に学術研究と実用化(社会実装)との距離が比較的近く,産―学―官連携による取り組みが効果的な技術分野でもあります.日本複合材料学会は,学会の規模が比較的小さいこともあり,産―学―官の会員間で比較的親密な関係を構築しやすい雰囲気があるように感じています.このような特長もあって,学会活動を通した産―学―官ネットワークをもとに,共同研究や共同プロジェクトに進展する例も多いようです.現在,経済産業省,内閣府,文部科学省により,自動車,航空機,社会インフラなどへの適用を目指した複合材料に関する大型研究プロジェクトがいくつか進められていますが,プロジェクトリーダーや中核メンバーとして,本学会の産学官の会員が数多く活躍をしています.最近の講演会や投稿論文を見てみると,従来からの中心的なトピックであった複合材料のメカニクスに偏ることなく,「ものづくり」や「ものづくりの科学」に関わる研究発表も増加傾向にあり,昨今の研究動向を垣間見ることができます.今後も学術と技術を両輪として,本会の活動が益々発展することを期待しています.
日本複合材料学会は伝統的に国際的な活動にも積極的であり,本学会の役割は国際的にも認知されています.日米・日欧・日韓・日中・日加の各二国間会議,アジア・オーストラリア複合材料会議(ACCM),そして国際複合材料会議(ICCM)など数多くの複合材料に関する国際会議が,当学会の主催,共催として開催されています.一方で,学会規模に比して国際会議が少々多いのも事実で,幹事や関連する会員の皆様のご負担は少なくありません.このような背景から,2019年に韓国 昌原市で開催される第12回日韓複合材料会議については中国からの参加者も募ることとなり,実質的に日韓・日中を統合した枠組みでの国際会議(The 1st Korea-China-Japan Joint Symposium on Composite Materials)となる予定です.また,2020年には日米・日欧を統合したUS/Japan - EURO/Japan Joint Conference on Composite Materialsが東北大学で開催されることとなっています.日本複合材料の国際活動については,整理を進めつつも,引き続き積極的に取り組んでいく予定です.
会員の皆様が本学会に参加されることによって,学術的あるいは実用的に得られるものがあったと感じて頂けるような有意義な学会となるように心がけていきたいと考えています.繰り返しとはなりますが,本学会運営にあたっての皆様のご協力とご支援を引き続きよろしくお願いいたします.
2019年6月 小笠原 俊夫
|
 |
 |
 |
|
2020年度役員
職名 |
氏名 |
所属 |
会長/欧文誌 (ACM)編集(副) |
小笠原 俊夫 |
東京農工大学 |
筆頭副会長 |
荻巣 敏充 |
株式会社SUBARU |
副会長/学会賞 |
鵜澤 潔 |
金沢工業大学 |
庶務理事(正) |
水口 周 |
東京大学 |
庶務理事(副) |
熊澤 寿 |
JAXA |
行事(正) |
西川 雅章 |
京都大学 |
会計(正) |
平野 義鎭 |
JAXA |
会計(副) |
松﨑 亮介 |
東京理科大学 |
国際交流(正)/ ICCM |
荻原 慎二 |
東京理科大学 |
広報/ 邦文誌編集(副) |
吉村 彰記 |
名古屋大学 |
JCCM |
武田 真一 |
JAXA |
邦文誌編集(正) |
上田 政人 |
日本大学 |
欧文誌(ACM) 編集(正) |
横関 智弘 |
東京大学 |
出版 |
松田 哲也 |
筑波大学 |
東北・北海道支部 |
岡部 朋永 |
東北大学 |
東海・北信越支部/ 国際交流(副) |
田中 基嗣 |
金沢工業大学 |
関西支部/行事(副) |
野田 淳二 |
近畿大学 |
西部支部 |
佐々木 元 |
広島大学 |
企業理事 |
稲田 貴臣 |
株式会社IHI |
企業理事 |
四方 直哉 |
横浜ゴム株式会社 |
企業理事 |
圖子 博昭 |
帝人株式会社 |
監事 |
新玉 重貴 |
川崎重工業株式会社 |
監事 |
青木 隆平 |
東京大学 |
|
 |
 |
 |
|
赤坂 隆 |
石川 隆司 |
植村 益次 |
梅川 荘吉 |
落合 庄治郎 |
影山 和郎 |
笠野 英秋 |
河田 幸三 |
木村 脩七 |
金原 勲 |
小祝 弘道 |
小林 繁夫 |
近藤 恭平 |
酒谷 芳秋 |
末益 博志 |
関根 英樹 |
宗宮 詮 |
高雄 善裕 |
武田 展雄 |
谷本 敏夫 |
八田 博志 |
浜本 章 |
林 毅 |
板東 舜一 |
福田 武人 |
福永 久雄 |
福田 博 |
藤井 透 |
邉 吾一 |
北條 英光 |
松井 醇一 |
三浦 維四 |
宮入 裕夫 |
宮野 靖 |
百島 祐忠 |
森田 幹郎 |
安田 榮一 |
山口 泰弘 |
渡辺 治 |
|
|
|
 |
 |
 |
|
青木 隆平 |
青木 義男 |
天岡 和昭 |
岩下 哲雄 |
岩堀 豊 |
鵜沢 潔 |
宇田 暢秀 |
黄木 景二 |
大窪 和也 |
太田 佳樹 |
小笠原 俊夫 |
荻原 慎二 |
尾崎 毅志 |
小沢 喜仁 |
香川 豊 |
河井 昌道 |
川田 宏之 |
川邊 和正 |
岸 肇 |
北出 真太郎 |
北野 彰彦 |
日下 貴之 |
向後 保雄 |
合田 公一 |
佐々木 元 |
佐藤 千明 |
渋谷 嗣 |
杉本 直 |
髙木 均 |
高野 恒男 |
高野 直樹 |
高橋 淳 |
東郷 敬一郎 |
轟 章 |
永尾 陽典 |
長嶋 利夫 |
中田 政之 |
成田 吉弘 |
倪 慶清 |
西脇 剛史 |
野村 靖一 |
濱田 泰以 |
廣瀬 康夫 |
北條 正樹 |
森井 亨 |
盛田 英夫 |
若山 修一 |
渡辺 直行 |
渡辺 義見 |
汪 文学 |
|
 |
 |
 |
|
全39社(2020/6現在)
|
 |
 |
 |
|
|
氏名 |
任期 |
第22代 | 小笠原 俊夫 | 2019.6 |
第21代 | 河井 昌道(就任挨拶) | 2017.6-2019.5 |
第20代 | 青木 隆平(就任挨拶) | 2015.6-2017.5 |
第19代 | 北條 正樹(就任挨拶) | 2013.4-2015.6 |
第18代 | 影山 和郎(就任挨拶) | 2011.4-2013.3 |
第17代 | 末益 博志(就任挨拶) | 2009.4-2011.3 |
第16代 | 武田 展雄(就任挨拶) | 2007.4-2009.3 |
第15代 | 邉 吾一(就任挨拶) | 2005.4-2007.3 |
第14代 | 石川 隆司(就任挨拶) | 2003.4-2005.3 |
第13代 | 福田 博(就任挨拶) | 2001.4-2003.3 |
第12代 | 福田 武人(退任挨拶) | 1999.4-2001.3 |
第11代 | 金原 勲 | 1997.4-1999.3 |
第10代 | 森田 幹郎 | 1995.4-1997.3 |
第9代 | 木村 脩七 | 1993.4-1995.3 |
第8代 | 小林 昭 | 1991.4-1993.3 |
第7代 | 北條 英光 | 1989.4-1991.3 |
第6代 | 小林 繁夫 | 1987.4-1989.3 |
第5代 | 梅川 壮吉 | 1985.4-1987.3 |
第4代 | 赤坂 隆 | 1983.4-1985.3 |
第3代 | 三浦 維四 | 1981.4-1983.3 |
第2代 | 河田 幸三 | 1979.4-1981.3 |
初代 | 林 毅 | 1975.6-1979.3 |
|
 |
 |
 |